2017年 03月 16日
行橋ブラリ
赤レンガ館で写真展をしている友人がいて覗きに行ったついでに付近を撮影して来ました。
平日の昼間だというわけでも無さそうですが、商店街はヒッソリとしてシャッタが目立ちます。
僅かに開けている店も専門店の筈ですが、どこもお弁当や総菜を並べて何とか生き延びている感じが伝わります。
大手スーパーの出店は何処へ行ってもこんな風景を作り出すのですね。
安いものに群がる消費者、其れに応えるように大手スーパーの出店が相次ぐイタチごっこのような繰り返しはどこまで続くのでしょうか?
毎日消費する食料品などはまだわからないでもないのですが、今や一生住む家なども車を買うような感覚で取引されています。
日本人のモノに対する感覚が鈍ったため建築の分野でも高度な技術を持つ職人が激減しているのを商店街の状況と重ね合わせて見ているのは私だけなんでしょうか?
伝統的な職人の技術を大切にする諸外国と違い、行き過ぎた資本主義に疑問を持たないお人好しな日本人が先人がコツコツと積み上げた技術の貯えを失ってしまうのに要する時間は僅かなモノになるでしょう。
マネーゲームや無駄な消費を経済効果と考え先人から教わったモノづくりを忘れてしまえば資源のない島国でどうやって生き抜いて行けるのでしょうね。
子供の時に見た自転車屋の光景から未来の日本を憂うなんて私も歳をとったものです。
by mitsuo_hamano
| 2017-03-16 12:15
| 路地裏のイメージ撮影